【剣盾シングルS27最終632位】ナマコ馬鹿、あるいは理不尽ラスカゼルネ【ゼルネアス+黒バドレックス】

みなさまこんにちは。メルーと申します。

今回は禁伝2体入りルールの最初のシーズンで最終順位を3桁に乗せることができましたので、レンタルチームとともに構築の内容を共有します。

 

 

 

コンセプト

  • 壁+ゼルネアスによって、ザシアン入りを含む広範囲の構築をサイクルせずに3タテする
  • 3番手に黒バドを控えさせることで、相手に一撃ウーラオスイベルタルの温存を強要する。これにより、壁が残った状態でのゼルネVSザシアンorネクロズマを強要し、この対面に勝つことで壁が切れた後の対面をイージーにする
  • 積み構築として最低限のメタモン対策をする

構築・レンタルチーム

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レンタルチーム

成績

最終632位、最終レート1849 (TNメルー)

 

構築経緯

禁伝2体というルールでは、最上位以外の禁伝にピンポイントなメタをはろうとするとコスパが悪くなりがちで、そうした方法は忌避されがちになると考えた。そこで、ピンポイントなメタをはらずに勝つのが難しい壁+ジオコンゼルネアスを主軸にした。普通のゼルネアスでは最上位禁伝のザシアン(とくにHD振りの個体)にかなり弱いため、ラスターカノンを仕込んでダイスチルをうてるようにすることで、壁と合わせてきょじゅうざんのダメージを半分以下に抑える戦法をとった。

ゼルネアスと黒バドレックスはこの環境では互いの得意/苦手が反転する性質がある。そこで、黒バドレックスを採用して壁ゼルネの3番手に控えさせることで、相手にイベルタルや一撃ウーラオスの選出と温存を強要し、壁があるうちにゼルネアスが比較的苦手とする相手と戦えるようにした。また、主に対イベルネクロにおいて、黒バドに悪だくみ+バトンタッチを仕込むことで、ジオコンと合わせてC4↑のゼルネアスを簡単に実現し、ダイスチルを合わせて強引にネクロズマを突破する動きも取れた。

メインの壁はり役はこの構築ではレジエレキ一択だと考えた。変化技だけでなく攻撃技もザシアンの上から打てたり、場合によっては黒バドを詰められたりするのが優秀だった。

レジエレキ+ゼルネアス+黒バドレックスで大半の構築をゼルネで3タテし得るので、残りはコスパが悪かろうとピンポメタで構わない。そこで、ゼルネだけではどうにも厳しいホウオウ入りに対してステルスロックといかくを撒けるランドロス、ゼルネに変身したメタモンに何もさせないヌケニンを投入。最後に、メタモンを対面から最低限止められる、両壁をはれる、ザシアンを居座らせない、自身が場を離れた後もヌケニン対策になり得るという無謀にも思える4条件を同時に満たせるポケモンとして、あられ両壁再生のゴツメナマコブシを採用し、戦える構築になった。

 

個体紹介

黒バドレックス

 

バドレックス黒@きあいのタスキ(じんばいったい・おくびょう)

175(0)-81(0)-101(4)-217(252)-120(0)-222(252)

アストラルビット/わるだくみ/ちょうはつ/バトンタッチ

ぽけっとふぁんくしょん!

調整意図

  • A イカサマ意識で最低値
  • C 削るとHDザシアンが怪しくなるのでぶっぱ
  • S ザシアンより先に動くため最速

ザシアンより速いが、イベルタルの採用が手軽で一撃ウーラオスも多い現状単純なアタッカーには向かない。そこで「ザシアンを追い払えるサポートポケモン」として頑張ってもらった。

対イベルネクロではゼルネアスに悪だくみバトンする。悪だくみするタイミングでイベルタルや一撃ウーラオスが出てきがちなので、勝手に有利対面ができてゼルネのジオコンが決まる。(もちろんネクロズマ等が居座ったらアストラルビットすれば良い)

サイクルしたいアタッカー性能なのにサイクルできない耐久なのがネックだったが、今回のゼルネアスとのコンビならその辺を解消できるし居るだけでも役割があるので強かった。

 

ゼルネアス

 

ゼルネアス@パワフルハーブ(フェアリーオーラ・おくびょう)

223(172)-×(0)-134(148)-159(60)-119(4)-148(124)

ムーンフォース/ラスターカノン/ドレインキッス/ジオコントロール

ぽけっとふぁんくしょん!

調整意図

  • HB (目安) 陽気A252振りザシアンのきょじゅうざんをB1↑で確定耐え
  • C 157以上:カイオーガの雨しおふき確定耐えザシアンをダイスチルorダイフェアリー2発で確定  160以下:この構築のナマコブシがダイフェアリー+壁下ダイフェアリーを確定耐え のどこかで、他の数値と相談
  • S 1↑で最速ザシアン抜き、ここまで速いと準速のディアルガカイオーガ(142)の上からジオコンできるのもお得

本構築の圧倒的エース。ホウオウ、メタモンヌケニンのいずれもいない構築に対しては、ほとんど「ゼルネで3タテ」しか考えていなかった。

壁とダイスチルでザシアンのきょじゅうざんのダメージが最大HPの半分以下になったり、裏の不意打ちのダメージがゴミみたいになったりする。

ネクロズマについては、黒バドが追い返した上でわるだくみ+バトンタッチしてくれて、ネクロズマが戻ってくる頃にはC4↑のゼルネアスが誕生している。この状態だと相手のネクロズマダイマ&ダイスチル連打をしてくることがほとんどなので、スチル→フェアリー→ウォール→ムーンフォースで勝てる。そして裏のポケモンをドレインキッスで回復しながら全抜きする。

ディアルガは9割方控え目、カイオーガですら臆病は5割切っているため、この速さでも先制ジオコンで気持ちよくなれる。

ダイスチルはザシアンネクロズマ以外にも対白バド、グラードン、どくづきウーラオス、裏の一般ポケモンなど、いろいろなところで役に立った。

理不尽なほど強く、また、負けるときも壁越し急所など理不尽極まりなかった。

 

ランドロス

 

ランドロス霊@オボンのみ(いかく・わんぱく)

196(252)-165(0)-156(252)-×(0)-101(4)-111(0)

じしん/がんせきふうじ/ステルスロック/とんぼがえり

ぽけっとふぁんくしょん!

調整意図

  • HB 特化

ホウオウ入りに投げてステルスロックを撒く係。それ以外には投げないが、居てくれないと困る。

 

レジエレキ

 

レジエレキ@ひかりのねんど(トランジスタ・ようき)

155(0)-145(196)-93(180)-×(0)-70(0)-260(132)

ワイルドボルト/だいばくはつ/リフレクター/ひかりのかべ

ぽけっとふぁんくしょん!

調整意図は昔のことなので忘れてしまったが、ランドロスのじしんを壁下でいい具合に耐える気がする。

壁はり職人。攻撃技含めザシアンより先に動ける。対オーロンゲでひかりのかべから入られることも多いため、電気技がワイルドボルトなのは頼もしい場面が多かった。

強かった。

 

ヌケニン

 

ヌケニン@あつぞこブーツ(ふしぎなまもり・さみしがり)

1(0)-156(252)-45(0)-×(0)-50(0)-92(252)

かげうち/ポルターガイスト/おにび/にほんばれ

ぽけっとふぁんくしょん!

ごく普通のブーツヌケニン。ゼルネアスに変身したメタモンの他、カイオーガも相手できる。相手にダイマがなければ、黒バドに変身したメタモンが11/16でかげうちで落ちる。

本構築は晴れとシナジーがないが、日本晴れでカバルドン入り相手に粘って勝ったこともあるのできちんと役に立つ。

ヌケニン投げるタイミングでカバルドン投げられたり、おにびをうったらシンクロブラッキーが出てきたりして一瞬で降参する試合ももちろんあった。

たびたび刺さるし勝てるが、同じくらい頓死した。

ナマコブシ

 

ナマコブシゴツゴツメット(てんねん・おだやか)

162(252)-72(0)-174(188)-39(0)-174(68)-25(0)

じこさいせい/あられ/リフレクター/ひかりのかべ

ぽけっとふぁんくしょん!

調整意図

  • HB 感覚。ただ、陽気A252ザシアンのワイルドボルト+壁下ワイルドボルト耐えは具体的に意識した(が、もう少し低くても達成できる)。
  • HD 本構築のゼルネアスに変身したメタモンについて、ダイフェアリー+壁下ダイフェアリーを確定耐え

ここまでの5体で対応しにくい相手を想定し、以下の4条件を両立するポケモンを考えたところ、あられ採用のてんねんナマコブシしかいないという結論になり採用した。

  • 能力が上がったゼルネアスや黒バドに変身したメタモンを、対面から最低限止められる
  • 両壁をはれる
  • ザシアンを追い払える
  • ヌケニン対策を場に残せる

ヌケニン側もどくどくはまだしもあられは考慮しないらしく、防塵ゴーグル以外はだいたいどうにかなった。また、trivialではあるが、あられはナマコブシにとって数少ない、身代わり持ちの相手にダメージを与える手段でもある。

カイオーガが辛いためヌケニンと一緒に「カバルドンカイオーガ・ザシアン・メタモンヌケニン・あと一体」のような相手に選出するケースもあるが、ヌケニンともども扱いには法外な繊細さを要求される。

役割を果たしてくれたしちゃんと強かった。

 

選出の方針

優先度はゼルネアス>黒バドレックス>その他4体。

まず、相手にメタモン、ホウオウ、ヌケニンが入っているかを確認する。

いずれにも該当しない場合、レジエレキ+ゼルネアス+黒バドレックスと投げて、ゼルネで3タテする。

メタモンがいる場合、ナマコブシヌケニンの少なくとも一方は選出する。

ホウオウがいる場合、ランドロスを選出する。また、レジエレキの優先度を上げる。

ヌケニンがいる場合、基本的にはナマコブシを選出する。ナマコブシ入りではあまりにどうしようもないと感じた場合、ヌケニンがタスキである可能性にかけてランドロスステルスロックで対応する。

勝ちやすい相手と勝ちにくい相手が割とはっきりしているので、勝ちやすい相手をなるべく落とさず、勝ちにくい相手には悪あがきするつもりで、気楽に試行回数を稼ぐ。

 

重いポケモン

  • あつぞこブーツ持ちホウオウーー基本的に無理。あがいてたらたまに勝ってる。
  • メタモンーー対策したところで辛いものは辛い。
  • イバンミミッキューージオコンにミミッキュを合わせられたら試合終了。
  • ナットレイーー奇跡的なまでに全員が苦手としているが、役割集中で案外勝てるケースもある

 

謝辞

実況者、配信者のプラム様。今回一緒に戦ったナマコブシはバレンタインの交換会でマッチングした時にいただいた子です。また、ナマコブシと両壁が頭の中でつながっていたのもプラム様の動画のおかげです。ありがとうございました。

 

さいごに

ナマコブシを入れることを思いついたその日にプラム様の交換会が告知されて、同じ日にマッチングしたので、これは思し召しってやつでは!?となってナマコブシ入りで最終日まで対戦していました。

4月からバタバタしそうなので今後ここまでがっつり潜るかわかりませんが、ポケモンポケモン対戦も大好きなので今後も続けていけたらと思います。9世代発表やったー!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。